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不動産コンサルタントの菊池です。
最近、留守宅管理よりも空家管理のご相談の方が多くなってきました。
ちなみに留守宅と空き家がどうちがうのかというと、当社では以下のように分類しております。

【留守宅】
・転勤により一時的に住む人がいない
・転勤により人に貸すための募集をしているが長期間契約者がいない
・いずれ所有者が戻ってきて住むことが決まっている
【空家】
・所有者が使用する予定がない
・賃貸募集していない、もしくは募集しても長期間契約者がいない
・売り物件だが長期間売れていない

つまり、空家とは所有者が使用することを考えていないような物件ということです。
空家になる物件の多くは、郊外のニュータウンなど、不便なところにあります。
かつて元気だった日本を支えてきたニュータウンの住人たちは、今や高齢となり静かに余生を過ごされています。
住人がお亡くなりになり、遠方の都会で就職した子供たちが家を継ぐことなく空家になってしまうケースが多くなっています。
ニュータウンの高齢化、ニュータウンの再生というテーマは今後の大きな課題です。
高齢化したニュータウンを再生していくにあたり、欠かせないものがいくつかあります。
その中で、私が最も重要だと感じたポイントを2つ挙げます。
1つ目は、日常の食糧や生活雑貨を購入する買い物施設がニュータウン内にあること。
高齢化し空家が増えて人口が減ることで、買い物施設が撤退するケースが増えています。
ニュータウンがさらに不便な陸の孤島となってしまいます。
2つ目は、交通機関。
高齢者にとってもっとも身近な交通機関はバスです。
しかし、かつては利用者が多かったバスも利用者が激減し、公共バスの路線縮小が相次いでいます。
結果的に公共交通機関を失い、病院への通院がままならないなど大きな弊害が生まれているのです。
病院への通院に便利な、街中の中古マンションを購入し、ニュータウンを出て行く人もたくさんいらっしゃいます。
交通機関と買い物施設、この2つはどうしても維持していかなくてはなりません。
神戸市の場合、交通局のバス路線が大幅に減少した後、そこを民間のバス会社が路線バスを運行し補っています。
みなと観光バスという民間のバス会社です。
民間のバス会社が、公共バスが不採算として見捨てるエリアを支えているのは珍しいのではないでしょうか?
みなと観光バスは、私が住む神戸市灘区で坂バスという路線バスを運行しています。
交通局の大きなバスとはちがい、小型バスですが、山手の住宅地から麓にある水道筋商店街や駅を結んでおり、とても便利です。
他にも、宝塚市の中山台ニュータウンの例があります。
中山台ファミリーセンターという買い物施設が運行している買い物バスです。
1時間に数本運行しています。
このバスのおかげで中山台ニュータウンの住人はきつい坂を徒歩で上り下りすることなく買い物に行けます。
ニュータウンでは現状の生活を維持するため、交通機関や買い物施設を地元住民が利用することで維持しなくてはなりません。
住民一人一人が意識して利用することで民間企業を支えてあげる、これこそニュータウンの維持、そして再生において欠かせないこと、維持しなければならないことだと言えます。

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ファイナンシャルプランナー・不動産コンサルタント。2008年からFPとして住宅ローン、住宅購入の相談業務開始。2009年には株式会社BLPを設立し、空家管理、不動産投資、不動産経営のコンサルタント業務を行っている。