放置空き家は都市部にも多いという現実

不動産コンサルタントの菊池です。
週末は、土曜日に福知山、日曜日は西神中央にて住宅購入者向けセミナーの講師をやってきました。
福知山駅で降りるのは初めてだったので、たいへん楽しみにしていたのですが、福知山駅に降りてみると、とてもきれいな駅で、駅前も整備されており印象はよかったです。
やはり、きれいに維持管理、整備されていると、人の印象をよくするものですね。
都市景観は大事にしていきたいものです。
さて、先ほど通勤に使っている原付の給油に、近所のガソリンスタンドへ行きました。
よく通る道を走ったのですが、1軒の家が目につきました。
放置空き家です。
すでに一部が傾きかけています。
長期間、誰も入っていないのがわかる家です。
あまりにも小さな家なので今まで気が付きませんでした。
実は、ここ神戸市でも、放置空き家、老朽家屋の問題は深刻になりつつあります。
神戸市も条例を改正して、放置空き家、老朽家屋の問題に取り組むべく動いております。
改正した条例の施行は7月1日のようです。
今、全国の都市が放置空き家、老朽家屋に対する条例を整備しつつあります。
それは地方の小都市だけに限りません。
大都市であっても放置空き家の問題は大きくなっているという現実があります。
放置空き家の問題は、過疎化の問題とはまた別の問題であるということが言えます。
また、老朽化した放置空家の解体を促すことに成功しても、後に未利用地が残るという新たな問題が発生します。
都市のいたるところに虫食い型に未利用地(空地)が増加し、都市景観を乱すことにつながります。
整備された美しい都市景観をどう維持していくのか、とても深刻な問題です。
住宅の適正な管理、空地の有効活用、活用できる建物はリフォームして使用する、まずは所有者の意識改革が必要です。
私たちも所有者のお手伝いをしつつ、少しずつ変えていけたら、そう思っています。

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不動産コンサルタント・ファイナンシャルプランナー。大手住宅会社、上場不動産会社など住宅、不動産業界で15年勤務したのち独立。2009年から留守宅管理、空家管理を開始。自ら現場に立ち、管理を実践する空き家管理人。

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