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放置した空き家は、建物の中、外を問わず、急速に劣化していきます。
私が今までに管理を受けた空き家の中で、最も長期間放置されていた空き家は、30年間ほど人が住んでおらず、ほとんど人が入っていない空き家です。
建物はまさにお化け屋敷のような佇まいでした。

長期間放置した空き家に見られる劣化で、目立つ箇所がいくつかあります。
その中でも、劣化が早く、比較的早い段階で問題が露呈する箇所が、玄関庇と軒の天井や破風です。
木造住宅ではモルタルで仕上げていることが多いのですが、ここが剥離して落下してきます。
放っておくと、ある日突然、大きな塊となり落下することもあります。

先日も、長期間空き家になっている神戸市内の空き家で、軒天が落下し、空き家の所有者から弊社にご相談がありました。
ご依頼のお電話をいただいてから30分ほどで駆けつけたのですが、かなり広範囲で軒天のモルタルが剥離、落下し、下に散乱いる状況でした。
とりあえず、落ちたモルタルを片付けて、写真を撮影して、早期の対応が必要であることを所有者に報告しました。
今後、修繕の見積もりを提出する予定です。

玄関庇や軒天のモルタルが剥離するということは、防水等の問題があり、他の箇所も痛んでいることが考えられます。
できるだけ早期に、本格的な修繕を施し、人に貸すか、それとも建物を解体してしまうのか、決断すべき時期です。
落下したモルタルで事故が起こることだけは避けなくてはなりません。
できればこのような症状が出る前、クラックが大きくなった時点で対応すべきですが、普段から管理をしていないとその兆候すら見逃すことになります。
空き家管理の基本である、外観の点検を定期的に行う意味がそこにあるのだと思います。

空き家を所有している方は、放置するのではなく、できるだけ足を運んで異常が無いかよく確認すべきです。
その際には、写真を撮って残しておくとよいと思います。
あとで過去の状態を確認でき、現状がどこまで劣化したのかを把握しやすくなります。
換気や通水だけでなく、外観の目視点検にも大目の時間を割き、異常により早く気付くことが重要です。

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ファイナンシャルプランナー・不動産コンサルタント。2008年からFPとして住宅ローン、住宅購入の相談業務開始。2009年には株式会社BLPを設立し、空家管理、不動産投資、不動産経営のコンサルタント業務を行っている。